電子タバコ・VAPEコラム

電子タバコの危険性を説いた誤った情報に要注意

電子タバコの危険性を説いた誤った情報に要注意

電子タバコは従来のタバコ以上に危険?

従来のタバコと比較すると健康被害が少ないことで話題となっている電子タバコVAPE。健康によく、喫煙も楽しめるのであればと、多くの喫煙者が電子タバコVAPEを使う様になりました。
しかし、そんな中で電子タバコVAPEの危険性を示す研究結果が発表されました。その結果を掲載したのは「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」。

タバコは火を使うためタバコ葉が燃えタールが発生します。これが発がん性物質となるため、喫煙すると癌になると言われているのです。
それに対して電子タバコは火を使わずタールも発生しないので、癌になりにくいとされています。

しかし、タバコが癌の原因となるのはタールばかりではありません。ホルムアルデヒドも癌の原因となります。

そして、今回「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」に掲載されたのは、電子タバコVAPEからは従来のタバコの5倍ものホルムアルデヒドが放出されたという結果です。

これは電子タバコVAPEを使っている喫煙者にとっては衝撃的な結果だったことでしょう。
しかし、多くの研究者はこの結果に異を唱え、改めて実験を行うことにしたのです。

再度の実験によって完璧な結果ではなかったことが発覚

研究者は「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」で行われた研究では1台の電子タバコVAPEしか使用していない点に目を付けました。
電子タバコVAPEは様々な種類があり、カスタム性も高いため、それだけホルムアルデヒドの放出量にも差が出てきます。

そこで研究者の1人であるキストラーが、5台の電子タバコVAPEを使用して、実験を行いました。

その結果、従来のタバコは1日に20本吸うと1.5mgから2.5mgのホルムアルデヒドを吸収しますが、5台のうちの3台の電子タバコVAPEは1mg未満のホルムアルデヒドしか放出されませんでした。

つまり、「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」で行われた実験は、非常に限定的な条件での実験であり、完璧な結果として従来のタバコよりも危険とは言い切れないものだったことが発覚したのです。

従来のタバコ以上に危険になる原因

キストラーの実験によって「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」が掲載した結果は完璧なものではなかったことが発覚しましたが、それは5台のうちの3台にのみ言えることです。

では、残りの2台についてはどのような結果が出たのでしょうか。

2台の電子タバコVAPEからは、確かに従来のタバコ以上にホルムアルデヒドを放出するという結果が得られました。これによって「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」は電子タバコの危険性を説いたようですが、実はここにも秘密が隠れていました。

電子タバコVAPEが従来のタバコ以上のホルムアルデヒドを放出した場合、電子タバコを最大出力で起動させた状態でした。

最大出力で起動させれば、それだけ早く加熱され、すぐに電子タバコVAPEを使うことができます。しかし、その分リキッドが浸透する前に加熱されるため空焚き状態となってしまいます。
この空焚きの状態はドライパフと呼ばれますが、決して味が美味しい訳でもなく、喉や鼻を火傷する恐れもあるものです。

つまり、いくら早く電子タバコが使えるようになったとしても、喫煙者が好んで最高出力で起動させることは考えられないのです。

こういった電子タバコを使う上で想定されない環境での実験結果から、電子タバコの危険性を掲載していたことが分かり、研究者たちは「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディシン紙」に対して、結果の取り下げを求めました。

今後も電子タバコに関する実験は多く行われると思いますが、しっかりとした環境や実験基準などを明確にしていくことが、電子タバコのきちんとした効果を世界に発表するために必要なことだと言えます。

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