
電子タバコ(VAPE)は、紙巻きたばこや加熱式たばこと仕組みが異なる製品です。燃焼しない点は特徴のひとつです。この記事では、電子タバコの健康影響について、紙巻きたばこ・加熱式たばことの違い、日本での取り扱い、使用時の注意点をわかりやすく整理します。
Contents1.従来のタバコと電子タバコの健康への影響比較
1-1.紙巻きタバコ
紙巻きタバコは乾燥させたタバコ葉を紙で巻いて棒状にしたもので、燃焼させる際に煙と同時にタールが発生します。タールには数十種類の発がん性物質が含まれており、長期間にわたって摂取し続けることで肺がんなどのさまざまな疾患のリスクが高まります。紙巻きタバコの煙の成分で健康に影響を与えるのはタールだけではありません。一酸化炭素には赤血球中のヘモグロビンと結びつく性質があり、摂取すると慢性的な酸素欠乏を引き起こします。その結果、呼吸器などの循環器の疾患や動脈硬化のリスクが高まるのです。比較的害が小さいとされているニコチンについても、過剰に摂取すると頭痛やおう吐などの症状が出る恐れがあるので注意が必要です。
1-2.加熱式タバコ
加熱式タバコでは原料にタバコの葉を含む専用のスティックやカプセルを利用します。アイコスなどのスティックを使うタイプの場合、直接スティックを電熱線で加熱して発生させたニコチンを含む水蒸気を吸引します。一方、プルーム・テックのようなカプセルタイプの構造は、専用の液体を気化させてその蒸気をタバコカプセルに通してニコチンを含ませるというものです。紙巻きタバコと加熱式タバコの主な違いは加熱する温度にあります。紙巻きタバコでは約800度という高温で葉を燃焼させるため、その分多くの有害物質が発生します。加熱式たばこは紙巻きたばこと比べて一部の有害物質が少ないとされています。紙巻きたばことはおおきく仕組みが異なりますが、長期的な影響については引き続き知見の蓄積が必要とされています。
1-3.VAPE
VAPEでは、リキッドと呼ばれる香りの付いた専用の液体を加熱し、発生した蒸気を摂取します。加熱式タバコと異なるのは、蒸気にタバコ葉由来のニコチンが含まれていないということです。VAPEのリキッドは、主にPG(プロピレングリコール)、VG(植物性グリセリン)、香料などで構成されます。これらは一般的に売られている食品などにも使われる成分です。成分表示や販売元を確認し、安全なサイトからの購入が大切です。
日本では、ニコチンを含む電子たばこ用リキッドやカートリッジは医薬品に該当します。自己使用目的の個人輸入は一定条件のもとで可能ですが、数量には上限があります。現在の目安は、リキッド120mL、カートリッジ60個、または12,000 puff分までです。販売や譲渡を目的とした輸入は認められません。最新の制度は厚生局の案内を確認してください。
2.周囲への健康の影響比較
タバコと受動喫煙の問題は切っても切れない関係にあります。紙巻きタバコや加熱式タバコ、VAPEを楽しむことで周囲の人の健康にどのような影響を及ぼすのかということは、しっかりと把握しておく必要があるでしょう。ここからは、それぞれの周囲の健康への影響を比較して解説していきます。
2-1.紙巻きタバコ
紙巻きタバコの燃焼で発生する煙にはそれぞれに呼び名があります。フィルターを通して吸い込む煙が主流煙、喫煙者が口から吐き出した煙が呼出煙、タバコの先から立ちのぼる煙が副流煙です。3種類の煙の中でも、タールや一酸化炭素などの有害物質はフィルターを通していない副流煙に最も多く含まれているとされています。周囲の人が自分の意志とは無関係に副流煙や呼出煙を吸い込むことを受動喫煙といいますが、受動喫煙によっても脳卒中やがんなどの疾病リスクは高まります。また、妊婦や乳幼児の体にも悪い影響を与えるということで大きな社会問題となっているのです。法的には、2020年4月の全面施行を目指して段階的に施行されている改正健康増進法によって、望まない受動喫煙を防止する取り組みが義務付けられています。
2-2.加熱式タバコ
タバコ葉を燃焼させずに低温で熱する加熱式タバコでは副流煙がほとんど発生しません。しかし、微量に発生する副流煙および呼出煙による受動喫煙には注意する必要があります。加熱式タバコの呼出煙に含まれるニコチンの量については、喫煙時の室内におけるニコチン濃度が紙巻きタバコの4~10分の1以下との調査結果があります。日本国内では広く普及している加熱式タバコですが、販売開始は2014年からとまだ日が浅く、受動喫煙によるリスクの大きさを判断できるほどの科学的知見もまだ集まっていません。そのため、今後の研究や調査の動向を注視していく必要があるといえるでしょう。
2-3.VAPE
VAPEは紙巻きたばこのような燃焼煙を出しません。紙巻きたばことは違い、副流煙という形ではなく、エアゾルと呼ばれ、水蒸気は広がります。特にニコチン入り製品では、エアロゾルを周囲が吸い込む可能性もあるため、場所や同席者への配慮が必要です。
3.電子タバコの健康被害
この段落では、電子タバコの健康被害について国内外ではどのような実例があり、それに伴って実際にどのような規制がされているのかについて紹介していきます。
3-1.海外での報告や規制
日本国内とは異なり、海外ではVAPEのリキッドはニコチン入りが主流です。ニコチンの依存性などを懸念して、VAPEの利用に関してさまざまな制限が国ごとに定められています。アメリカでは電子タバコが紙巻きタバコ同様の規制を受けており、喫煙場所の制限、未成年者の購入・使用の禁止などが定められています。特にニューヨーク州は規制が厳しく、ニコチンを含まないリキッドを使用する場合でも規制の内容は紙巻きタバコと同等です。
ヨーロッパの場合も多くの国ではニコチン入りのリキッドが医薬品と同じ扱いで規制を受けています。ただし、イタリアは16歳未満の販売の禁止が定められているだけで、他の国に比べて軽い規制となっています。VAPEの利用において危険性があるのはリキッドだけではなく、海外ではバッテリーが爆発する事故も起きているので注意が必要です。こうした爆発事故は、メカニカルMODと呼ばれる上級者向けのバッテリーを誤った方法で使ったことに主な原因があります。2019年現在、VAPE本体の利用を規制している国はありませんが、事前に知識を身に付けて正しい使い方をすることが重要だといえるでしょう。
3-2.国内での報告や規制
日本国内では電子タバコが流通し始めてからの期間が短く、長期的な研究結果はまだほとんどありません。電子タバコに関する科学的知見が少ないことから、健康リスクを正確に評価することができないというのが実情です。日本では、電子タバコや加熱式たばこに関する長期的な健康影響の知見は十分とはいえません。加熱式たばこは健康増進法の対象として使用場所に制限があり、VAPEについても施設や店舗ごとのルールに従う必要があります。リキッドやデバイスは、成分表示や販売元、正規流通かどうかを確認し、安価すぎる製品や情報の不明確な製品は避けた方が安心です。
4.電子タバコを禁煙のきっかけとして考えるときのポイント
電子タバコのVAPEでは、蒸気を吸い込むことで喫煙に似た満足感を得ることができます。ここからは、VAPEを使って無理なく禁煙するためのポイントを紹介していきます。
4-1.ニコチンを少しずつ減らしていく
習慣的に紙巻きタバコを吸っていた人が禁煙を思い立っても、ニコチン依存による禁断症状が苦しくてすぐに吸いだしてしまう場合が多いでしょう。禁煙するときは、VAPEを利用して摂取するニコチンの量を少しずつ減らしていくという方法が効果的です。VAPEのリキッドでは、リキッドのニコチンの量を徐々に減らすことで体を慣らしていき、無理なくニコチンゼロを目指すことができます。禁煙の進め方は人によって合う方法が異なります。VAPEを切り替えのきっかけにする人もいますが、必要に応じて禁煙外来や公的な禁煙支援も検討すると安心です。
4-2.自分好みのフレーバーを見つける
VAPEのリキッドは、国内外のさまざまなメーカーから数えきれないほどの種類のフレーバーが製造・販売されています。タバコ葉の香りを再現したものや喉ごしを感じられるメンソール、甘みのあるフルーツやスイーツなど、多種多様なフレーバーが用意されているのです。その中から自分好みの商品を見つけることができれば、紙巻きタバコからVAPEへとスムーズに移行できるでしょう。
4-3.煙の量や味の濃さを満足できる設定にする
VAPEでは、本体の設定や種類、リキッドなどの要因によって煙の量や味の濃さを自在に変えることができます。吸いごたえやフレーバーの感じ方は、デバイスの種類や設定で変わります。初心者はまず、操作がシンプルなPOD型や低出力の機種から始め、無理のない範囲で自分に合う設定を見つけるのがおすすめです。
なお、コイルの抵抗値を低くするとリキッドの味が薄くなるため、濃い味を堪能したい場合は抵抗値の高いものを選ぶとよいでしょう。コイルの工夫だけではなく、アトマイザー内部に空気を取り込む穴の大きさを調整したり、ドリップチップの内径を大きいものに変えたりすることでも爆煙仕様にすることができます。さらに、リキッドもVGの配合比率が大きいものを選ぶことで発生する蒸気の量が多くなります。
5.電子タバコで健康を害さないための注意点
健康に配慮して紙巻きタバコから電子タバコVAPEに移行しても、使用方法を間違えれば健康を害する結果につながる恐れがあります。ここからは、健康を害さずにVAPEを使用するための注意点を紹介していきます。
5-1.外出先では喫煙所で楽しむ
現時点でVAPEは改正健康増進法の規制対象にはなっておらず、またタールが発生しないので受動喫煙の心配は少ないです。。外出先でのVAPE使用は、法律だけでなく施設や店舗ごとのルール確認が大切です。紙巻きたばことは仕組みが異なっても、周囲には煙のように見えるエアロゾルが広がるため、喫煙可能な場所や許可された場所で使うのが安心です。
5-2.猫の前では吸わない
ペット、とくに猫がいる環境では、リキッドやエアロゾルへの接触を避ける配慮が必要です。成分の影響には未解明な点もあるため、使用中は同じ空間に長くとどまらせない、リキッドを舐めさせない、保管場所を分けるといった対策がおすすめです。
5-3.粗悪品を購入しない
専門店だけではなく量販店などでもVAPEを見かける機会が多くなってきましたが、安全とはいえない製品も市場には多く出回っています。これは、国内で流通しているVAPEのリキッドに微量ながらニコチンが含まれているものが見つかったという調査結果からもわかるでしょう。ニコチンフリーで禁煙を目指していても知らないうちにニコチンを摂取してしまう恐れがあり、さらにアメリカでは粗悪品のバッテリーが爆発して怪我したり死亡したりする事故も発生しています。本体・リキッドは、価格だけで選ばず、成分表示、販売元、サポート体制、正規流通かどうかを確認して選ぶのがおすすめです。説明の少ない製品や極端に安価な製品は避けた方が安心です。
5-4.子供や高齢者の手の届くところに置かない
VAPEのリキッドにはさまざまなフレーバーが付けられており、飲料と勘違いしかねない良い香りのものも多くあります。キッドはフレーバー付きで飲料のように感じられるものもあるため、誤飲防止の観点から厳重な保管が必要です。特に子どもや高齢者、ペットがいる家庭では、鍵付きの収納や高所保管など、手の届かない場所で管理しましょう。
監修:Hajime Akashi
アメリカ西海岸では安全性が高いとしてVAPEがカルチャーとして根付いています。
趣味はサーフィン。電子タバコカルチャーを伝えるように日々情報収集中です!
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