喫煙所での喫煙も非喫煙者に三次喫煙の被害を与える
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多くの喫煙者が気にする喫煙場所
家庭内で喫煙をする場合、多くの人はベランダに出たり換気扇の下に行ったりします。
カーテンやソファ、壁紙などに臭いがしみ込んだり、色が変色したりすることも防げるため、喫煙する場合には場所を重視するのでしょう。
また、飲食店では喫煙席と禁煙席が分かれていることが当たり前になってきていますし、喫煙席は壁などで区切られていることもあります。
喫煙をする場合、タバコを吸っている人がタバコの害を受けることは当たり前ですが、周囲の人にも害が及びます。
臭いや健康被害の面から考えて、非喫煙者への被害を少なくするため、喫煙者は区切られた場所、別の場所でタバコを吸うことが当たり前となっています。
喫煙場所を変えても三次喫煙の危険性は拭えない
喫煙者は非喫煙者から離れた場所で喫煙をすることで非喫煙者への被害を抑えていると思われているかもしれませんが、実はその行動にはほとんど意味がありません。
例え場所を移して喫煙をしたとしても、三次喫煙の危険性は拭えないのです。
そもそも三次喫煙とはどういったものなのでしょうか。
これは、アメリカで癌の研究を行っている「ダナ・ファーバー研究所」が作り出した言葉です。
普段喫煙者が吸っているタバコの煙を主流煙と言います。主流煙を吸うことを一次喫煙とします。
そして、タバコの先端から発生する副流煙。これによって非喫煙者も健康被害を受けてしまいます。副流煙を吸うことを二次喫煙とします。
喫煙をした場合、臭いがカーテンやソファ、身体や髪についてしまうように、有害物質も身体などに付着します。この付着した有害物質は時間が経つと揮発し、空気を汚していきます。この空気を吸い込むことで健康被害が出てしまうのです。これを三次喫煙とします。
このことから考えると、換気扇の下でタバコを吸うという行為の無意味さがわかるかと思います。
換気扇の下では臭いや煙を屋外に排出してくれますが、有害物質は身体に付着してしまうものです。
もし、その状態で赤ちゃんを抱いたとすれば、有害物質が赤ちゃんの体内に取り込まれてしまうことは明らかです。
さらに、赤ちゃんは大人と比べて呼吸が早く、呼吸器官が弱いため、多くの有害物質を吸い込み呼吸器官を傷つけてしまいます。その結果、喘息を発症してしまう恐れもあります。
場所を変えれば安心して喫煙できるという考えは、今となっては捨てるべきです。
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禁煙は進めていくべき
喫煙において危険な三次喫煙。
もし、家の中で喫煙をしたとすれば、家具や壁などあらゆるところに有害物質が付着します。そのため、喫煙をやめたとしてもその後2か月は有害物質が漂っている状態になると言われ、有害物質を取り除くには家の中のものをそっくりそのまま取り換えるしか手立てはないのだそうです。
車内で喫煙をする喫煙者の車に非喫煙者が乗った場合、たとえその日だけ車内で喫煙をしなかったとしても、シートなどに付着した有害物質が揮発することで非喫煙者は危険にさらされることになります。
このように、いくら注意をして喫煙をしたとしても、非喫煙者と関わる以上は非喫煙者にも健康被害が及ぶことは避けられないということです。
もし、家族など周囲の人に被害が及ばないようにと考えたうえで場所を移動して喫煙をするのであれば、その努力を禁煙に向けた方が懸命です。
禁煙をすれば、自分自身の身体はもちろん、大切な家族の身体も守ることができます。
今は禁煙が叫ばれ、喫煙者も肩身の狭い思いをしている世の中。そんな世の中の動きを恨むのではなく、良い機会と捉えて禁煙に励んでみてはいかがでしょうか。
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