電子タバコを楽しもうとしていたにもかかわらず、開封したてのVAPEリキッドの香りが苦手だったり、味がしっくりこなかったりという経験をしたことがある人もいるでしょう。実は、スティープと味わいや香りには密接な関係があるといわれています。この記事では、VAPEリキッドをもっと美味しくするスティープの方法やスティープするときの注意点などについて解説していきます。
Contents1.VAPEリキッドのスティープとは?
VAPEリキッドのスティープとは、VAPEのリキッドを寝かせてより深い味わいを出すことを指しています。リキッドを寝かせることは「スティープ」、または「スティーピング」と呼ばれています。電子タバコを体験したことがない人については、「リキッドを寝かせる」ということ自体をイメージするのは難しいといえるでしょう。たとえば、ワインは熟成させると味が良くなります。ほかに、カレーも作った直後ではなく、一晩寝かせたカレーのほうが美味しいと感じる人もいます。VAPEのリキッドに関しても、ワインやカレーと同じように、正しい方法で一定期間寝かせるとフレーバーが変化していき、深みがある味わいになるだけでなく、まろやかな味わいに変化していくのです。
ただ、電子タバコはそれほど歴史がある商品ではないため、リキッドを寝かせること自体を重視して行っているメーカーもそれほど多くはありません。しかしながら、メーカーのなかには、商品を出荷する前に必ずスティープを行うというこだわりを持っているところも見られます。ただし、出荷前に一定期間寝かせてあるリキッドが使われている電子タバコは高級品であるため、コスト面が心配されるケースもあるといえるでしょう。
2.スティープでVAPEリキッドの味わいが変わる理由
VAPEリキッドの味わいは、スティープによって大きく変化していきます。VAPEリキッドの味わいが変わって美味しくなっていくことには、いくつかの理由があります。まず、スティープさせると、リキッドに含まれているケミカル臭が減少するという点です。リキッドは複数の成分で構成されています。具体的な成分としては、PG(プロピレングリコール)やVG(植物性グリセリン)、フレーバー成分などが挙げられます。PGとVGの組み合わせはリキッドのベースとなる成分であり、フレーバー成分と馴染むためには時間を要し、リキッドが出荷されるまでの短期間では混ざり合っていないのが一般的です。
加えて、リキッドには、製造工程で使用されるエタノールも含まれています。そのため、リキッドを購入してすぐに使用すると、エタノールや薬品のような化学的な臭いがするケースが多く見られます。エタノールは揮発性の高い成分であることから、スティープすることによって飛んでいき、まろやかな味わいとなるのです。さらに、リキッドは時間をかけて混ぜると、味のムラがなくなっていきます。時間が経つとそれぞれの成分が混ざり合い、エタノール特有の嫌な臭いがなくなるだけでなく、味にまとまりが生まれてくるというメリットもあります。
3.VAPEリキッドのスティープ方法
VAPEリキッドはスティープさせることによって、まろやかな味わいが楽しめるようになります。しかし、スティープのやり方を間違えてしまうと、本来の風味が飛んでしまうなどのデメリットにつながります。ここでは、VAPEのリキッドをスティープする手順について見ていきましょう。
3-1.1:シェイクする
リキッドを入手した後は、ボトルのふたを外してリキッドを空気に1分程度触れさせます。その後、ボトルのふたを閉じて、ボトルをよく振ってリキッドを混ぜていきましょう。シェイクした後はもう一度ボトルのふたを開けて、ボトルのなかの空気を入れ替えてからふたを閉じます。リキッドをシェイクする作業は、1~2週間程度続けて毎日行うことがポイントです。
また、リキッドをシェイクする場合は、超音波洗浄機を使ってエタノールを飛ばしながら混ぜ合わせる方法もあります。超音波洗浄機を用いる方法では、ふたを開けた状態のボトルを洗浄機のなかに並べて、ボトルが浮かばない程度にぬるま湯を入れて行います。超音波洗浄機を使ってシェイクすれば、スティープのスピードを速めることが可能です。特に、フルーツ系やバニラ系などの甘みの強いフレーバーはスティープをするとケミカル臭が抜けて、まろやかな味わいになるという点が大きなメリットといえるでしょう。
3-2.2:寝かせる
リキッドは一定期間寝かせることでも、味わいや風味が増していきます。ただし、リキッドを寝かせる場合は風味が落ちないようにするために、ボトルを寝かせる場所にも配慮をすることが欠かせません。具体的には、温度の高い場所や直射日光があたる場所に置いておくと、風味が落ちる恐れがあります。そのため、ボトルは冷暗所に放置して、リキッドの味わいがアップするように心がけましょう。
また、ボトルのふたをせずに、半日ほど空気に触れさせたままにする方法もあります。これは「ブリージング」と呼ばれる方法で、空気に触れさせるとエタノールが蒸発しやすくなります。ブリージングを行う場合は、ボトルごとぬるま湯に浸しておくと、さらにエタノールが蒸発しやすくなるという点が特徴です。ただし、ブリージングに時間をかけすぎると、フレーバーが壊れてしまうので注意しましょう。
3-3.3:確認しながら繰り返す
リキッドをある程度寝かせたら、試しにVAPEに注入して吸ってみましょう。試しに吸ってみて好みの味にならない場合は、「シェイクする」「寝かせる」というスティープの手順を繰り返し行って、自分の好みの味に近づけていくことがポイントです。シェイクして、その後寝かせるという手順を繰り返していくうちに、次第にリキッドの風味が変化していきます。加えて、リキッドをスティープしていくと、色が変わることもあります。最初は透明に近い色だったリキッドも、熟成させると全体的な色合いが濃くなっていくため、色の変化も楽しんでみましょう。
4.VAPEリキッドをスティープするときの注意点
VAPEのリキッドをスティープする際には注意点を押さえておかなければ、味わいに直接影響を及ぼすこととなります。ここからは、VAPEのリキッドをスティープする注意点を押さえていきましょう。
4-1.リキッドにホコリや雑菌が入らないようにする
スティープするときは、リキッドにホコリや雑菌が入らないようにすることがポイントです。スティープをする場合は、清潔を第一に考えるようにしましょう。リキッドのベースであるプロピレングリコールと植物性グリセリンは、腐敗しない成分といわれています。しかし、雑菌が入り込んでしまうと、ボトル内で繁殖してしまう恐れがあります。そのため、スティープは清潔な場所で行うことが重要です。加えて、スティープをするときにふたを開けたまま放置するのであれば、雑菌だけでなく、ホコリが入らないようにガーゼやティッシュペーパーなどをかぶせてガードしておくと良いでしょう。
4-2.リキッドに直接触れないようにする
VAPEのリキッドには、ニコチン入りのものと、ノンニコチン(ニコチンなし)の2種類があります。ただし、日本国内では、ニコチン入りは薬機法によって販売、及び譲渡が禁止されています。そのため、ニコチン入りのリキッドを入手しようと考えるなら、海外から個人輸入するなどの方法で行うようにしましょう。ニコチンに関しては、肌からでも吸収されてしまうという特徴があります。したがって、ニコチン入りのリキッドをスティープする場合には、ニコチンが肌に吸収されることのないように、リキッドに直接手を触れないように気をつけましょう。特に、小さい子どもがいる場合については、子どもがリキッドの香りにつられて触ってしまう恐れもあります。小さい子どもがいる家庭で、ふたを開けたまま放置するなどの方法でスティープする場合には、子どもが触ってしまわないように十分に配慮することが大切です。
4-3.リキッドは劣化しづらい環境で保管する
シェイクしたり、寝かせたりする作業を繰り返して行うスティープを行わない間であっても、リキッドの風味は少しずつ変化し、時間をかけて劣化していきます。スティープすることで自分が満足できる風味のリキッドが完成したら、好みの味や香りをできるだけ長く楽しむためにも、リキッドが劣化していくのを遅らせる工夫をする必要があります。リキッドが劣化する主な原因は、直射日光と高温です。リキッドの劣化を防ぐためには、ボトルを冷蔵庫に入れるなどして、暗く涼しい環境のもとで保管することがポイントです。また、リキッドは開封後1年以内を目安として使い切るのが理想的です。1年以内に使い切ることによって、フレーバーの風味が飛んでしまう前の豊かな味わいを最後まで楽しむことが可能になります。
5.VAPEリキッドはどれでもスティープすれば美味しくなる?
VAPEリキッドは、スティープすると深い味わいが楽しめます。ただし、VAPEリキッドのなかには、スティープに向いているものと、向いていないものが見られます。実際にスティープする前に、スティープに向いているかどうかを確認しておきましょう。
5-1.スティープに向いているリキッド
スティープの効果を得やすいリキッドかどうかは、それぞれのリキッドの特徴を理解することによってある程度予想することができます。まず、リキッドを開封したときに、どのような香りがするかをチェックしてみましょう。ふたを開けたときに化学的な臭いを感じた場合は、スティープでエタノールを飛ばすことによってケミカル臭が飛んで美味しく味わえるようになるケースがほとんどです。
加えて、MIX系のフレーバーもスティープに向いているリキッドのひとつといわれています。MIX系のリキッドについては、スティープで空気に触れさせた後に撹拌させることでムラがなくなり、より美味しい味わいに仕上がるという特徴があります。また、コーヒーやタバコなどの芳醇な香りや、バニラ・ナッツ系などの甘い香りがするリキッドは、スティープすることで味の変化が生まれやすいという特徴があるため、スティープに向いているといえるでしょう。
5-2.スティープに向かないリキッド
リキッドの種類によっては、スティープをしても風味が変わりにくく、効果を得にくいリキッドもあります。たとえば、シンプルなフレーバーのリキッドは、スティープしても味わいに変化が出にくい傾向があるといわれています。ほかにも、メンソール系のリキッドも、スティープによる効果を感じにくいといえるでしょう。スティープを繰り返して行うことは、リキッドの劣化を早める直接的な原因にもなることです。そのため、スティープをしても「あまり効果が出ない」と感じる場合は、無理にスティープを続けないほうが本来の味わいが楽しめるといえるでしょう。
5-3.自分に合ったフレーバーを楽しむには
リキッドのなかには、スティープに向いているものと、スティープをしても効果があまり得られないものがあります。自分の好みに合ったフレーバーに出会うためには、スティープは好みに合わせて行うようにすることがポイントです。電子タバコを愛用している人のなかには、「開封したてのリキッドの香りが好き」という人も見られます。もし、開封したばかりの特有のケミカル臭が好みなのであれば、リキッドをできるだけ早く使い切るように意識すると良いでしょう。
また、個人の好みに応じて、リキッドを開封してからスティープをして、使い切るまで少しずつ風味が変化していくのを楽しむという使い方も可能です。さらに、自分に合ったフレーバーを楽しむためには、実際に吸いながら調整していくという方法も効果的です。実際に吸いながら調整をしてみると、自分にとって適切なスティープを行う期間が少しずつわかるようになってくるというメリットがあります。
6.スティープに向いているVAPEリキッドを探すには
スティープに向いているVAPEリキッドを見つけたいなら、vape.shopで探してみましょう。たとえば、タバコフレーバーやドリンクフレーバーなどは、スティープすることによって味に変化が出やすいという特徴が見られます。スティープで味の変化を楽しみたい場合は、味の変化が出やすいフレーバーの系統のなかから自分の好みのものを見つけてみると良いでしょう。個人輸入サイトのvape.shopなら、リキッドの品揃えが豊富です。そのため、フレーバーの系統別やブランド別などで、スティープに向いているリキッドが探しやすいというメリットがあります。また、vape.shopでは、日本国内で販売していないニコチン入りのリキッドも手軽に個人輸入することができるため、自分の好きな味わいのものを試してみましょう。
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