厄介なガンクを掃除しよう!発生する原因や掃除方法をわかりやすく紹介

厄介なガンクを掃除しよう!発生する原因や掃除方法をわかりやすく紹介

仕組み・吸い方
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1.そもそもVAPEのガンクとは

VAPEとは電子タバコの一種ですが、同じ電子タバコの一種である加熱式タバコとは異なり、ニコチンやタールが含まれていません。リキッド(E-ジュースまたはE-リキッドともいう)と呼ばれる液体に香りが付いていて、液体を熱すると発生する香り付きの蒸気を吸って楽しむものです。ただし、海外で販売されているVAPEにはニコチン入りのリキッドもあります。日本で入手できるVAPEにニコチンが一切含まれていないのは、日本の薬機法でニコチン入りのリキッドの販売が禁止されているからです。

また、ガンクとは、VAPEのコイルにくっ付いてしまうリキッドの黒い焦げや煤を意味します。コイルは、リキッドを蒸発し気化させるための電熱線で、バッテリーから送電される電力によって加熱するものです。ガンクは、普通に使用していてもいずれ自然にこびりついてしまう汚れで、種類にはよるものの、早ければ3~4日ほどで付着してしまいます。

2.VAPEでガンクが付く原因

ガンクの正体はリキッドに含まれている気化しなかった成分で、主に甘味料が付着してできたものです。そもそも、リキッドの主な原料は、プロピレングリコール(PG)と植物性グリセリン(VG)、食品添加物、香料です。なかでも、植物性グリセリンは粘性が高いため、配合量が多いとガンクの付着が引き起こされやすくなっています。グリセリンとはよく甘味料として使用されている成分です。VAPEには、さまざまなフレーバーがありますが、甘いタイプのものには、このグリセリンが甘味料として利用されることがあります。リキッドは一般的には、甘ければ甘いほど甘味料が多く配合されるため、甘いリキッドほどガンクが多い傾向です。そのため、スイーツ系やドリンク系のリキッドにはガンクの付着が多く見られます。対して、メンソールやフルーツ系のリキッドはガンクがあまり付かないといわれているのです。

3.VAPEのガンクが引き起こすトラブル

ガンクは、使えば使うほど付着するものであるため、何もせずに放っておくと蓄積してしまいます。ガンクが蓄積してしまうとどのような不具合が生じるのでしょうか。ここでは、ガンクの蓄積により発生することがあるトラブルを具体的に紹介します。

3-1.味の低下

さまざまなフレーバーを楽しむことができるVAPEですが、ガンクが付いてしまうとせっかくの香りも十分に味わうことができなくなります。ガンクとは、そもそも焦げです。焦げがある状態で使用すると、焦げにより生じる苦みなどの嫌な味を感じやすくなり、リキッド本来の味を楽しめなくなります。さらに、味が低下するだけではなく、のどに不快感を覚えるようにもなるため要注意です。焦げから発する蒸気がのどに刺激を与え、イガイガ感を覚えることもあります。

3-2.嫌なニオイの発生

焦げがあると味だけでなく、特有のニオイが発生することもあります。本来リキッドが持つニオイに、焦げで生じた苦みのあるニオイが混じることで、言葉ではいい表せないような嫌なニオイが発生してしまうこともあるのです。ときには、使用しているうちに、化学的なニオイがだんだんと強くなっていっているように感じるケースもあります。

3-3.不衛生

リキッドの主成分は、食品添加物にも使用されている植物性グリセリンとプロピレングリコールということは先で紹介しましたが、このうち、植物性グリセリンは菌が発生しやすい成分です。プロピレングリコールに比べると殺菌効果が低いことが、その理由となります。植物性グリセリン自体には体に害となるようなものは含まれていませんが、雑菌が過剰に増加すると体に悪い影響を及ぼす場合もあるため注意が必要です。カビが一度混入してしまうと、3日ほどで繁殖してしまうこともあります。VAPEの利用の合間にリキッドを残した状態のままで放置してしまうと菌が発生するリスクが増え、不衛生な状態となるため気を付けましょう。冷蔵庫などに入れておいたり、リキッドを残して放置しないようにしたりするなど、菌の繁殖を防ぐための対策をきちんと取っておくことが重要となります。

4.VAPEに付いたガンクの掃除方法

ガンクは放置したままでいると良いことはありません。気持ちよくVAPEを使用するためにも、使用の合間には徹底的に掃除して保管することが大切です。そこで、ここでは、ガンクの掃除方法について紹介します。

4-1.ドライバーンを行う

VAPEに付着したガンクの汚れを落とす手段として一番有効とされているのが、「ドライバーン」と呼ばれる掃除方法です。ドライバーンとは、いわゆる空焚きのことで、コイルに電気を通し、リキッドを垂らさずに熱を加えることで、コイルに付着しているよごれを焼いてきれいな状態にします。掃除の流れは大きく分けて3ステップです。最初のステップとして、ウィックをコイルから取り外します。ウィックとは、リキッドを染み込ませ保持しておくコットンなどです。

2番目のステップとして、コイルを加熱します。ウィックが外れている状態でパフボタンを押しましょう。熱が通ると、こびりついていたガンクが、灰になります。3番目のステップは、焦げを洗い落とす作業です。コイルが十分に浸かる深さを持った入れ物を用意し、水を張って、コイルを浸け洗いします。入れ物は深さがあるものなら灰皿なども利用可能です。ここまでのステップで掃除の作業は完了ですが、この時点でまだ汚れが落ちていない場合には、必要に応じて同じように3つのステップを繰り返します。

4-2.綿棒やブラシを使う

細かい箇所の汚れを落としたい場合には、ドライバーンのほかに、綿棒やブラシを使用する手段も効果的です。綿棒を使えば、こすっても傷を与えにくく、汚れを拭き取ってくれます。また、綿棒を使用するなら、一般的なサイズの商品よりも細くて小さいサイズをしたベビー用などを選ぶのがおすすめです。綿の部分が小さいため、エアフローのような狭い箇所にもしっかりと入れることができ、掃除がしやすくなります。綿棒の先端の細さを上手に活用すれば、ビルドしたコイルのなかに付着する焦げも落とすことが可能です。ビルドとは、交換用のコイルヘッドを使用せず、自分でワイヤーを巻きコイルを作ってウィックをセットすることをいいます。掃除のポイントは優しくこすることです。綿棒の形が変わらないほどの力でも、思いのほか汚れは落ちます。

5.VAPEのガンクを掃除する際の注意点

定期的な掃除が必要なガンクですが、掃除をする際には、気を付けなければいけないポイントがあります。ここでは、基本として注意しておきたい4つのポイントを紹介しましょう。

5-1.ドライバーンをする際の出力に気を付ける

ドライバーンをする際にはコイルを加熱しますが、加熱の際には出力の大きさに注意が必要となります。コイルには、電流に対して本来備わっている抵抗値があり、耐えられる力に限度があるからです。抵抗値にあった出力にすることが安全な使用につながります。必要以上に出力を大きくすると、抵抗値を超えてしまってコイルの寿命を縮めるばかりか、VAPEの故障を引き起こす危険もあるため要注意です。また、通常の使用の際にはリキッドが入っているため、熱が上がってもコイルで冷却されます。しかし、ドライバーンのときには、リキッドを使用していません。空焚きを行うことになるため、通常使用している時間よりもできるだけ短い時間でコイルに出力したほうが安全となります。

5-2.ドライバーンしたあとは不必要にコイルに触れない

ドライバーンはガンクを灰にするほどの高熱を通します。その結果、ドライバーン後のコイルは、真っ赤になるほど温度が上昇していることが通常です。熱くなったコイルに直接触れると火傷をしてしまう恐れがあるため、注意が必要となります。また、触ることでコイルを壊してしまう可能性があることにも気を付けておきましょう。コイルに耐熱性があるとはいっても、高い熱が加わると、通常時よりも素材がもろくなっています。柔らかくなっている状態のときに触ると、軽いタッチのつもりでも割れてしまったり、折れてしまったりすることもあるため要注意です。火傷をしたり、コイルを壊してしまったりしないためにも、色が赤くなくなって、ある程度熱が冷めるまで、触れるのは待つようにしましょう。

5-3.クリアロマイザーのコイルは交換が必要になる

ガンクを掃除できるのは、RDAやRBAと呼ばれる種類のアトマイザーのコイルだけです。RDAは正式名称をRebuildable Dripping Atomizer(リビルダブルドリッピングアトマイザー)、RBAはRebuildable tank Atomizer(リビルダブルタンクアトマイザー)といい、共にコイルを自分で巻いて使用するタイプのものとなっています。アトマイザーには、そのほかにも種類があり、そのひとつがクリアロマイザーです。クリアロマイザーは、英語の正式名称をclearomaizeといい、リキッドの溜め方がタンク式のものを指します。タンクはプラスチック製のものやガラス製のものがあり、タンクにリキッドを溜めておける仕組みです。既製品のコイルユニットを装着し、タンクにリキッドを注入しておくだけで手軽に使うことができます。ただし、クリアロマイザーはガンクの掃除は不可なので注意が必要です。掃除をする代わりに、新しいコイルと交換して使用します。

5-4.ドライバーンができないコイルの素材がある

ドライバーンをしようと思っても、コイルの素材によって、そもそもしてはいけないものもあるため気を付けなければいけません。ドライバーンをしても良い素材は、VAPEのコイルによく使用されるカンタルのほか、ニクロムやステンレスです。カンタルは耐熱性に優れているという特徴を持っています。そのため、ドライバーンをするのに最も適した安心できる素材です。対して、ステンレスもドライバーンが可能な素材とされてはいますが、カンタルと比べると耐熱性は弱くなっています。高温で長時間行うと焼き切れる可能性もあるため注意して扱わなければいけません。一方、チタンやニッケルは過去に有害物質が発生した事例があるため、ドライバーンしてはいけない素材とされています。

6.ガンクを付きにくくするための対策方法

リキッドに含まれている成分のなかでも、フレーバーのもととなる香料はガンクを作るもとになっているものです。そのため、特に、ガンクが付きやすい傾向のある甘めのフレーバーを吸った後には、リキッドベースの原液でVAPEを吸っておきます。苦みが増してしまいますが、植物性グリセリンよりもプロピレングリコールの比率が多いほうが、液体がサラサラするため効果的です。味が薄まってしまったら、リキッド原液を追加したうえで、何度か吸うようにしましょう。このような対策を取ることで、使っているうちにコイルに染み込んだ濃いフレーバーの成分が薄まるためコイルを長持ちさせることができるようになります。また、リキッドを吸う際には、プロピレングリコールの原液などでリキッドを薄めると、濃度が下がるためガンクを付きにくくすることが可能です。

7.ガンクの掃除のほかに行った方が良いVAPEのメンテナンス

長く使用するためには、ガンクの定期的な掃除だけではなく、VAPEのメンテナンスも大事です。しかし、メンテナンスとは、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。ここでは、3つのメンテナンスの方法について紹介します。

7-1.定期的なコイルの交換

コイルを長持ちさせるための対策としてガンクの掃除は効果的な方法です。ただし、そもそもコイルが劣化している場合には交換をしなければいけません。コイルが劣化しているかどうかの判断となるのは、たとえば、使用当初と抵抗値が変わってきたときです。また、コイルからリキッドの臭いを感じた場合も劣化している可能性があります。さらに、目で見てコイルがボロボロになってしまっているのであれば、交換は必須です。すでに寿命が終わっているコイルをいつまでも使っていると正常に機能しないだけではなく、味も衰えてしまうため、定期的な点検と交換は必ず行うようにしましょう。

7-2.アトマイザーの洗浄

きれいな状態はガンクだけではなく、アトマイザーでも維持しておくことが必要です。吸い込んで楽しむVAPEは吸ったものが体内にそのまま入るものであるため、清潔に使用できるようアトマイザーもきちんと定期的に洗浄することが求められます。アトマイザーを清浄するには、6つのステップが必要です。最初に、アトマイザーを本体から分解します。取り外す際には、リキッドが漏れないように、気を付けて回転させましょう。

次に、洗浄するための容器を用意し、水かぬるま湯を注ぎます。容器はアドマイザーがしっかりと浸かるサイズのものでなければいけません。今度は、分解したアトマイザーの部品を、水あるいはぬるま湯を張った容器のなかに浸け込みます。容器のなかの水に汚れが浮いてきたら、今度は、落ちていない汚れを柔らかい歯ブラシなどを使って優しく落としましょう。エアフローのように小さな穴や溝があるところも忘れずに洗浄することが大事です。細かい箇所は歯ブラシや綿棒などを使うと汚れを上手く落とすことができます。

汚れを十分に落とせたら、続けて行うのが煮沸消毒です。ただし、樹脂製のパーツについては扱いに気を付けなければいけません。変形してしまう可能性があるため、絶対に煮沸しないようにしましょう。最後のステップがパーツの乾燥です。ティッシュペーパーなどを使って水を吸い取るなどして完全に乾かします。煮沸で熱くなっている場合には、少し時間を置いて冷めてから作業を開始したほうが安全です。特に、本体部となるMODに装着するベース部分は電気を通すパーツであるため水分を残さないように注意しましょう。

7-3.MODの乾拭き

MODのメンテナンスは乾拭きが基本です。バッテリーであるため、絶対に水に濡らすようなことをしてはいけません。使用によっては手垢やリキッドが付着してしまうこともありますが、そのような際には、乾いた布を使って定期的に拭き取るようにします。MODの乾拭きはアトマイザーを洗浄するタイミングで行い、併せて綺麗に保つようにしておくと良いでしょう。

8.ガンクを綺麗に掃除して気持ちよくVAPEを楽しもう

ガンクは、使用回数が重なれば重なるほど、どんどんコイルにこびり付いていってしまいます。ただし、正しい方法できちんと掃除を行えば、コイルの寿命を長持ちさせることは可能です。また、清潔に保っていれば、気持ちよくVAPEを楽しむこともできます。定期的にメンテナンスを行って、自分の好みのフレーバーでVAPEを満喫しましょう。

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