VAPEは吸う人によってむせる人と、むせない人がいます。むせてしまう原因は人によって異なります。必ずしもすべて同じ原因ではありませんが、原因が見つかれば対策もしやすいです。 この記事では、VAPEでむせる原因を3つのケースに分け、それぞれの原因・対策を解説します。さらに、むせずに楽しめる方法や、むせにくい製品についても紹介しています。
Contents1.VAPEでむせる理由1:吸い方
この段落では、VAPEのどのような吸い方がむせる原因になるのか、そのケースと原因、対策について紹介します。
原因:蒸気を直接肺に吸い込んでいる
むせる原因の1つに、蒸気を直接肺に吸い込んでいることが挙げられます。この吸い方をDL(Direct Lung)と呼び、深呼吸するように吸うことで蒸気を直接肺の中へ送り込むことができます。慣れていない場合、大量の蒸気を一気に吸い込んでしまうと喉への刺激が強くなり、むせやすくなるので注意が必要です。さらに、DLで蒸気を吸い込むには、VAPEのワット数(出力)を上げなければなりません。ワット数を上げると、より多くの蒸気が発生します。ただし、この場合は吸い口の熱が高まるので、初心者は特に注意して吸うようにしましょう。
また、DLは吐き出す蒸気の量が紙巻タバコの煙よりも多いです。そのため、吸いごたえがあり、高い満足感を得られる吸い方となっています。VAPE初心者や喫煙経験がない人は、蒸気に慣れていないので無理せず吸うことが大切です。
対策:吸い方を変える
VAPE初心者は吸い方がわからないため、DLで吸っているケースが多いです。むせないようにするためには一度に吸い込む時間を短くし、すぐに蒸気を吐き出すなど、工夫しながら吸い方を変えてみましょう。ただし、中には一度にたくさん吸い込んだほうが、むせないという人もいます。自分がどのようなタイプなのか、いくつか吸い方のパターンを試してみる必要があります。もし、どうしてもむせてしまう場合は、MTLを練習してみましょう。MTL(Mouth To Lung)は紙巻タバコのように、蒸気を一度口の中に含んでから肺に送る吸い方です。
MTLの特徴には、フレーバーをしっかりと味わいやすいことや、リキッドの量を節約できるなどの点があります。さらに、吸い方が紙巻タバコと同じなので、満足感を得やすくなっています。
2.VAPEでむせる理由2:メンテナンス
吸い方を工夫してもむせてしまう場合は、メンテナンス不足が影響している可能性があります。原因は複数考えられるので、ここから紹介するメンテナンス方法を試してみましょう。
原因1:リキッドが不足している
まず確認しなければならないのは、リキッドの量です。VAPE内部にはコイルという電流が流れることによって熱を発する部品があります。このコイルが熱くなってくると、コットンへ染み込んだリキッドが蒸気として発生します。VAPEの内部でコットンに十分なリキッドが含まれていないと、コットンが焦げてしまう恐れがあります。コットンが焦げた結果、喉がイガイガするような蒸気が発生し、むせてしまいます。こうならないためにも、リキッドはこまめに補充しなければなりません。VAPEの種類によっては、リキッドが供給不足になりやすいタイプもあるので、十分な量が含まれているかは必ずチェックしましょう。
原因2:コイルを加熱しすぎている
コイルを加熱しすぎることも、むせてしまう原因の1つです。適正な出力以上でコイルを加熱しすぎると、リキッドの消耗が早くなりコットンが焦げてしまうケースがあります。コットンが焦げてしまうと、リキッド不足のときと同様に焦げた味の蒸気が発生しむせてしまいます。VAPEの種類によって適正な出力は決まっているので、必要以上に加熱するのは控えましょう。どの程度の出力が適正かわからない場合は、なるべく弱い出力で吸い始めることが大切です。
原因3:コイルが古くなっている
同じコイルを長期間使用し続けていると、焦げたコットンが不純物のようにこべりついた状態になります。この焦げがひどくなってくると、リキッドの供給不足などとは関係なくむせてしまいます。リキッドの味も落ちてしまうので、本来の機能が発揮できない状態です。コイルの状態は本体を分解すると確認できます。
メンテナンスによる対策
VAPEのメンテナンスを行う際は、まずリキッド不足になっているかを確認する必要があります。ここからは、メンテナンス不足によってむせている場合の考えられる原因の対策を2つ紹介します。
対策1:こまめにリキッドを補充する
リキッド不足が原因でむせているかどうか調べるには、コットンに直接リキッドを数滴垂らしてみましょう。この方法を使うと、リキッドが素早くコットンに染み込みます。これでむせなくなった場合、リキッドが不足していたということです。リキッドを少しでも節約するために少量ずつ使用していると、むせやすくなるほか、焦げた匂いが口の中に充満して味が落ちてしまいます。かえって勿体無い吸い方になるので、適切な量を使用することが大切です。また、新品のコットンを使用する場合や、コットンが乾いた状態のときにリキッドを補充する際は、しばらく放置してから吸うようにしましょう。
リキッドが染み込む前の乾いたコットンは焦げやすくなっています。リキッド補充後は10分程度放置して、コットンに充分浸透させてから使用する必要があります。
対策2:コイルの出力を下げる・交換する
リキッドを十分に補充したのにむせてしまう場合は、コイルの出力を下げてみましょう。VAPEの種類によっては、可変電圧機能が搭載されています。これは本体の出力を変えられる機能で、コイルに与える熱を調節できます。そのため、コイルの出力を下げたい場合は、この機能を使って少しずつ下げます。どれだけ下げてもむせてしまう場合はコイルを交換しましょう。VAPEのコイルは消耗品です。リキッドの味わいを保つためには、2週間~1カ月程度でコイルを取り替える必要があります。ただし、リキッドの成分や吸い方(出力の大きさなど)で交換時期は変わるので、VAPEを使いながら自分なりの交換時期を探しましょう。
また、VAPEの中には、温度管理モードという機能も搭載されています。この機能があれば、コイルに与える熱を自動で調節できるので、適切な温度を保ちやすくなります。バッテリーの消耗を軽減し、コットンを焦げにくくすることが可能です。
3.VAPEでむせる理由3:リキッド
使用するリキッドの種類によっては、むせる原因になっています。この段落からは、リキッドの刺激がむせることにどう影響しているのか、ケース別の原因と対策を紹介します。
原因1:ニコチンの刺激が強すぎる
リキッドの種類によっては、ニコチンが含まれているものもあります。ニコチンは喉を刺激するというのが特徴です。そのため、吸い方を変えてもむせてしまう場合は、ニコチンの刺激が強すぎる可能性があります。MTLは蒸気を口に一度含ませてから吸い込むので刺激は少ないですが、これでもむせてしまう人は、ニコチンの量が少ないリキッドに変更してみましょう。ニコチンが含まれていないタイプの購入を検討することも大切です。
原因2:メンソールが強すぎる
ニコチンが含まれていないリキッドでもむせてしまう人は、メンソールが原因となっている可能性があります。メンソールはスっとする感覚を味わえますが、この刺激が強すぎるとむせてしまう人もいます。メンソールの強さはリキッドごとに異なるので、むせてしまう人は強すぎるタイプの購入は控えましょう。
リキッドによる対策
VAPE本体への対策を講じてもむせてしまう場合は、リキッドの成分を充分に確認しましょう。人によっては、リキッドに含まれている成分が合わないこともあります。ここからは、リキッドが合わないことでむせていると考えられるケースの対策を紹介します。
対策1:ニコチン含有量を減らす
ニコチン入りのリキッドを使用している場合は、ニコチンの含有量を確認します。リキッドであっても、紙巻タバコと同じように0.6mgや1.0mgとニコチンの含有量が記載されています。数値が高いほど含有量は多いので、むせる場合は数値の低いリキッドを選びましょう。味を変えたくない人は、おなじようなフレーバーでニコチンの含有量が少ないものを探し、あれば実際に試す必要があります。VAPEのメーカーによっては、販売店舗へ行くとリキッドを試すことも可能です。何種類か試してみて、自分に合うものを探してみましょう。
また、ノンニコチンのリキッドを選ぶ方法もあります。VAPEの場合、ニコチンが含まれていないリキッドは多いので、好みのフレーバーを探しやすくなっています。ノンニコチンであれば、メンソールが入っていない限りむせるケースは少ないです。
対策2:メンソールが弱いものを選ぶ
メンソールのリキッドを使用する場合は、成分の強さを確認しなければなりません。メンソールのスっとする感覚を売りにしているものは、より成分が強い傾向にあります。そのため、ニコチンが入っていなくても、むせてしまう可能性があるので注意しましょう。メンソール入りのリキッドはラインナップも多いため、好みのフレーバーに近いものを探しやすいです。中には、メンソールとペパーミントを合わせて配合しているリキッドもあります。
また、メンソールにこだわらない人は、それ以外のリキッドを選ぶことも検討してみましょう。むせることなく満足感があるリキッドを探すことが大切です。
4.むせにくいVAPEを選ぶ3つのコツ
VAPEを吸ってむせないようにするには、本体(デバイス)やリキッドの選び方を理解することも重要です。この段落からは、自分に合ったVAPEやリキッドを選ぶ際のコツに関して解説します。
1.蒸気の量を調節できる本体を選ぶ
VAPEの吸い方には、DLとMTLの2通りがあります。どちらの吸い方が自分に合っているかによって、選ぶ製品(本体)も変わってきます。大量の蒸気を吐き出したい爆煙タイプの人は、肺の中へ直接蒸気を送り込むDL向きです。コイルを熱する出力の大きいタイプであれば、大量の蒸気を吸い込むことができます。そして、MTLが合っている人は吸い込む蒸気が少ない代わりに、フレーバーの味をしっかりと楽しめるタイプを選びましょう。リキッドによってフレーバーの味の濃さが違います。なるべく濃いタイプを選ぶと味をより楽しめます。
VAPE本体の種類によってはコイルの出力を調節し、蒸気が発生する量を自分の好みに設定可能です。そのときの気分で吸い方を変えたい人や、どのデバイスを選ぶべきかわからない初心者に人気があるタイプとなっています。さらに、吸い口近くにある空気穴によって蒸気量を調節しているタイプもあるので、好みの本体が選べます。例えば、「Eleaf iStick Trim Kit」は出力を3段階から選ぶことが可能です。操作もシンプルなので、初心者でも扱いやすいタイプとなっています。
2.刺激の少ないフレーバーを選ぶ
リキッドにはニコチンの含有量が多いものや、ノンニコチンなどさまざまな種類があります。さらに、メンソールの強さに違いがあるものなど、ラインナップは豊富です。無理せずにVAPEを楽しみたい人は、なるべく刺激の少ないフレーバーを選びましょう。フレーバーの例として、「Naked100」シリーズはノンニコチンで、フルーティなフレーバーの味わいが楽しめるリキッドです。マンゴーやストロベリー、トロピカルなどのフレーバーがあり、女性からの人気が高くなっています。
「Blackwood」シリーズのブルーダイヤモンドの場合、メンソールが軽く本物の紙巻タバコのようなフレーバーを楽しめます。吸いごたえがあるので、紙巻タバコから切り替えた人に人気です。ほのかな甘さと清涼感を味わうことができます。
3.メンテナンスフリーのPOD型を選ぶ
VAPEは毎日吸う人の場合、日頃のメンテナンスが欠かせません。メンテナンスを怠ると、むせる原因となります。VAPEの使用者の中には、メンテナンスも楽しい作業と感じる人や、逆にこまめに中の掃除を行うのが面倒だという人もいます。メンテナンスが面倒、頻繁にコイルが汚れてしまうことでむせやすいのが心配という人は「POD型」というVAPEを購入してみましょう。POD型はリキッドのタンク・コイル・吸い口が一体化されているタイプです。そのため、各部品のメンテナンスが不要になっています。使用するときは、カートリッジを取り替えるだけでリキッドとコイルを装着可能です。
POD型VAPEの例としては、角がなく丸いフォルムが特徴のSTLTHや、コンパクトでシンプルなデザインが特徴のJUULなどがあります。STLTHは吸い続けてもフレーバーの風味を維持できるほか、息を吸い込むだけで起動できるのが特徴です。JUULはデザインだけでなく、操作性もシンプルな作りになっています。充電・リキッドの交換・吸う、この3つの動作だけで手軽に楽しめます。どちらも吸いごたえはもちろん、デザイン性、操作性などに優れたVAPEです。
むせない工夫でVAPEを楽しもう
VAPEを吸ってむせるかどうかは、メンテナンスの方法だけでなく、デバイス・リキッドの選び方でも変わってきます。どのデバイス・リキッドが自分に合うのか、いくつか試してみましょう。vape.shopであれば、デバイス・リキッドの種類が豊富にあります。自分に合う製品を選んで、むせない吸い方の工夫を行い、素敵なVAPEライフを楽しみましょう。
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