電子タバコは従来のタバコよりも健康的で禁煙補助具にはなりうるのか?

電子タバコは従来のタバコよりも健康的で禁煙補助具にはなりうるのか?

禁煙・健康
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癌患者と専門医による電子タバコショップの開店

グレアム・エドキンズとロバート・リーズの2人はイギリスで電子タバコショップをオープンさせました。
しかし、この2人は最初から友人だったわけではなく、出会いや関係性は実に奇妙なものです。

実はグレアムは元咽頭癌の患者であり、ロバートは癌の専門医です。しかし、この2人の出会いは決して病院ではありません。

グレアムは喫煙が原因で咽頭癌を患い治療を行っていました。そのため、禁煙をすべき身でしたが、なかなか禁煙ができず癌の治療中も喫煙を続けました。
そして、ロバートは癌の専門医という立場上、喫煙者に禁煙を促す身であるにもかかわらず、自らも喫煙をしていました。
2人の喫煙量は1日に30本にも及んでいました。

グレアムとロバートが禁煙できない中、世間では電子タバコが普及し始め、電子タバコショップも開店するようになりました。喫煙者であった2人は、禁煙の手助けとするべく電子タバコショップに足を運びます。そこで出会い友人関係となったのです。

その後、2人は電子タバコを使って禁煙に成功。これを機に2人で電子タバコショップを開店することを決めたのです。

従来のタバコよりも安全

電子タバコはなにも禁煙に効果を発揮するだけではありません。

喫煙は喘息などの呼吸器疾患に悪影響を及ぼします。喘息を持っている人が喫煙をすると喘息が発症してしまうのです。ところが、依存性が強いタバコは喘息が発症したとしても辞められるものではなく、喘息を発症しながらも喫煙をしてしまう人が多いのです。

しかし、アメリカである調査結果が発表されました。それは、喘息患者でありながら喫煙をしている人が電子タバコを使うようにすると、喘息の症状が改善されたという結果です。

こういった部分から、クリスティーナ・ラッソ博士は電子タバコに対し、喘息患者などタバコから悪影響を受けやすい人にとっては安全なものだと評しました。さらに、禁煙のために電子タバコVAPEを使うべきとも言っています。

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また、電子タバコショップを開店したロバートは、コスト面についても触れています。

もし4人家族の両親が1日に30本のタバコを吸っている場合、そのタバコにかかる費用を全て節約すると3週間後には家族旅行に行けるほどのお金が貯まるというのです。さらに長期間で計算すれば住宅ローンにも匹敵する金額となります。

つまり、タバコから電子タバコに代えれば、健康面の改善だけでなく、金銭面でも改善され、生活がより豊かになると言えます。

禁煙補助具として活躍する日も近い

冒頭でのグレアムとロバートの2人の様に、1日に30本ものタバコを吸っていた喫煙者でも禁煙に成功し、呼吸器疾患も改善されたという結果があるように、電子タバコは禁煙や健康被害の軽減に一役買っていることは明白です。

またイギリスでも様々な研究がなされており、その結果からイギリスでは電子タバコを禁煙補助具として病院から患者に処方できるようになりました。

ところが、世界的に見れば電子タバコの認可はまだ進んでいません。上記のような調査結果が数多く発表されていますが、世界保健機構では電子タバコの禁煙効果および健康被害の少なさは解明されていないとしています。

そのため、日本を始め各国で電子タバコが販売されているものの、様々な規制があり、禁煙補助具として使われるには至っていません。

しかし、電子タバコが徐々に普及している今、研究もさらに深く行われ、電子タバコのより詳しい効果などが実証されていくことでしょう。
そうなれば、イギリスのみならず、世界各国で電子タバコが禁煙補助具として活躍していくことが考えられます。そんな日が来るのもそう遠くはない未来の話かもしれません。

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